鮭の主な栄養成分

鮭の主な栄養成分は、次の5つです。

・タンパク質

タンパク質は、筋肉、皮膚、髪の毛など人体組織を生成するのになくてはならない栄養素です。タンパク質は、肉類、卵類、豆類などにも含まれています。魚介類に含まれているタンパク質は、肉類と比較すると消化しやすく、内臓への負担が少ないのが特徴です。

・ビタミンD

ビタミンDとは、カルシウムが骨に沈着するのをサポートする役割を持った栄養素です。積極的に摂ることで、骨を丈夫にする効果が期待できます。

・ビタミンB群

ビタミンB群は、魚にはあまり含まれていない栄養素ですが、鮭には多く含まれています。エネルギー代謝のサポートなどが期待できる栄養素です。

・不飽和脂肪酸（DHA・EPA）

生活習慣病の予防に役立つ栄養素として、注目されている脂質です。DHAは脂肪燃焼のサポート、EPAは血管疾患の予防などに有効とされています。

・アスタキサンチン

アスタキサンチンは赤色の天然色素の一種です。鮭は白身魚ですが、食べるプランクトンにアスタキサンチンが含まれていることから、その色素の蓄積によって一般的に知られている鮭の身の色となります。アスタキサンチンは、美容と健康をサポートする栄養成分として、近年注目されています。

鮭を食べるメリットとは？

・免疫力の向上

活性酸素が増えると免疫機能が低下します。鮭には、アスタキサンチンをはじめ、免疫力の向上が期待できる栄養素が豊富に含まれています。

・お肌の健康に役立つ栄養素が豊富

アスタキサンチンとビタミンB6などは、シミやそばかすを予防するのに役立つ栄養素です。吸収されやすいコラーゲンも豊富に含まれていることが特徴です。

・脳細胞の働きをサポート

生活習慣病の予防に有効とされている不飽和脂肪酸（DHA・EPA）は、脳細胞の働きを活発にします。また、鮭に含まれているビタミンDは脳の神経細胞を制御したり保護したりすることができるとされています。

鮭の栄養成分を活かせる食べ方

鮭の栄養成分を活かせる調理方法は、次のとおりです。

・油を使って調理する

「ビタミンD」「アスタキサンチン」などは、油と一緒に摂取すると体内で効率よく吸収されます。油とは「サラダ油」「オリーブオイル」「バター」などで、調理方法としては「ソテー」「ムニエル」「フライ」「バター醤油焼き」などがあります。

・皮ごと調理する

不飽和脂肪酸（DHA・EPA）は、皮に多く含まれています。皮が苦手な方もいますが、できるだけ皮ごと調理してみてください。電子レンジで1分ほど温めて塩コショウをするだけで、お酒のおつまみにもなる「鮭皮チップス」が作れます。