お歳暮の由来

お歳暮の由来は、次の2つです。

・神様へのお供物

年越しに神様にお供物をあげる習慣が、お歳暮の習慣の始まりといわれています。また、お供物は神様だけでなく、分家が本家に贈ったり、結婚した娘が実家の両親に贈ったりすることもあり、それがお歳暮になったとも考えられています。

・代金支払いへのお礼

江戸時代の商人は、お盆と年末にまとめて支払いをする「掛け売り」で取引をしていました。年末に代金を受け取る際に、支払いへのお礼と「来年もよろしくお願いします」という気持ちを込めて贈り物をしていたことも、お歳暮の由来といわれています。

お歳暮に鮭が選ばれる理由

神様へのお供物として選ばれていた魚介類は「塩鮭」「塩ぶり」「数の子」などで、なかでも「塩鮭」は「縁起物」と考えられていました。それが、お歳暮に鮭が選ばれている理由の1つです。

しかし、その一方で「鮭（さけ）」の響きが「裂ける」を連想させ、縁起が悪いとの考え方もあったため、お清めのために新しい藁（わら）を巻いた「新巻鮭」が生まれました。「新巻鮭」は今ではお歳暮の人気商品です。

鮭ギフトが贈り物として人気の理由

鮭はお歳暮に限らず、贈り物としても人気が高い傾向があります。主な理由は、次の5つです。

・日本人の好きな魚ランキング1位

マルハニチロが行ったアンケートによると、日本人が好きな魚の第1位は「鮭」でした。回答結果は以下のとおりです。

• 第1位：鮭（60.0%）
• 第2位：マグロ（53.7%）
• 第3位：サンマ（48.9%）
• 第4位：サバ（46.2%）
• 第5位：ブリ（44.4%）

魚は種類によって好き嫌いがありますが、このランキングから、「鮭」は贈答品として喜ばれる可能性が高いことがわかります。

・季節を問わずおいしく食べられる

鮭の旬は、鮭が産卵のために遡上する9月から11月（秋鮭）と、産卵前の5月から7月（時鮭）です。しかし、冷凍保存技術が発達したことで、現在鮭は1年中おいしく食べられるようになりました。

・日持ちがする

「塩鮭」「味噌漬け」などは、保存がきき日持ちします。「生鮭」でも冷凍鮭が販売されているため、受け取った方がいつでも好きなときに食べられます。

・調理がしやすい

使い慣れない食材は調理の仕方に困ることもありますが、鮭は身近な食材ですので調理もしやすいでしょう。「塩鮭」や「味噌漬け」は焼くだけでよいため、受け取った方に負担をかけません。

・栄養成分が豊富

鮭にはアスタキサンチンや不飽和脂肪酸など様々な栄養素が含まれています。栄養素が豊富なため、健康意識の高い方へのギフトとしても選ばれているのです。

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