鮭の産卵時期

鮭は川で生まれて稚魚になるまで成長すると、海を回遊し3〜5年ほどかけて成魚になります。海の栄養を蓄えて成長した鮭は、産卵のために生まれた川に戻ってくるのが習性です。また、鮭には時期によって呼び名が異なり、日本でも多く見かけるものは「白鮭」であり、産卵時期の秋に漁獲されることから「秋鮭」と呼ばれています。

この「秋鮭」が卵や白子を多く蓄えているため、いくらの旬の時期と重なるのです。

ちなみに「いくら」と「すじこ」はよく似ていますが、卵巣膜でつながったままの状態であれば「すじこ」と呼び、卵巣膜から外れた状態を「いくら」と呼びます。どちらも鮭の卵であり、日本で多く見られるのが秋鮭の卵です。

多く出回る時期

白鮭の出産の時期は9〜11月頃であり、鮭の水揚げ量も多い時期です。

秋鮭には、魚卵がたくさん詰まっており、この時期のいくらは非常に新鮮です。そのため、9〜11月に水揚げされた鮭、いくらが全国にも多く出回り、いくらの旬でもあります。

産地によって異なる

鮭の漁獲量が多く産地としても有名なのが北海道ですが、他の地域でも漁獲されています。全国的には9〜11月の秋に多く出回るとはいえ、実は白鮭の産地によって旬が若干ずれることがあります。

北海道・青森県・岩手県における旬は、9〜11月に漁獲量も多くなります。次に新潟県で10〜11月上旬頃のタイミング、宮城県が遅く10月下旬〜12月下旬頃です。秋と言っても、時期によって冬頃まで漁が続きます。

時期による違い

いくらは漁獲された時期によって、食感が異なります。これは、鮭の産卵期が近づくにつれて産卵時やその後に外敵から身を守ろうと、皮が丈夫になるためです。

早い時期に水揚げされたいくらは、皮が薄く味が濃厚です。また、すじことして出荷されることが少なくありません。

秋が深まってくると、徐々にいくらの皮は厚くなっていきます。厚皮のいくらが好みという方は、10月下旬〜11月頃に水揚げされたいくらを見つけるとよいでしょう。

どの時期のいくらがよいかは食べる人の好みによりますが、一般的には旬の中旬となる9月下旬〜10月中旬のいくらがおすすめだとされています。この時期のいくらは皮が柔らかいため、いくら本来の食感を楽しめます。贈るお相手の好みがわからないという方は、この時期のものを贈ってみてはいかがでしょうか。

いくらを贈答用に選びたいという方におすすめしたいのが、圓子水産のいくらです。圓子水産が取り扱ういくらは、北海道で漁獲され、全てしょうゆ漬けに加工して販売しています。また、流通量が少なく珍しい「早熟いくら」もあり、皮残りがなくねっとりと濃い味わいが特徴です。

北海道の新鮮ないくらをお探しの方は、ぜひご利用ください。